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IT業界への転職で後悔する人の共通点と向いている人の見極め方

「IT業界なら年収が上がる」「未経験でも転職できる」そんな情報を信じてIT業界に転職したものの、「こんなはずじゃなかった」と後悔している人は少なくありません。

実際、口コミサイトを見ると、「年収が下がった」「激務すぎてついていけない」「思っていた仕事と違った」という声が目立ちます。

一方で、IT業界への転職を成功させ、キャリアアップと年収アップを実現している人がいるのも事実です。では、この両者の違いは何なのでしょうか。

この記事では、IT業界への転職で後悔する人の共通点を分析し、どんな人が向いていて、どんな人が向いていないのかを具体的に解説します。転職を検討している方が、冷静に自分自身を見つめ直せる内容になっています。


目次

IT業界への転職で後悔する人の共通点5つ

IT業界に転職して後悔している人には、明確な共通点があります。ここでは、実際の転職者の声をもとに、5つのパターンをご紹介します。

共通点1:「IT業界=高年収」というイメージだけで転職した

「IT業界なら年収1000万円も夢じゃない」という情報に飛びつき、業界研究を十分にせずに転職してしまうケース。

実際によくある後悔の声 「前職の営業職から未経験でSES企業のエンジニアに転職したら、年収が420万円から350万円に下がった。聞いていた話と全然違う」(28歳・元営業職)

なぜこうなるのか

IT業界と一口に言っても、年収レンジは企業形態や職種によって大きく異なります。

  • 大手ITコンサル・自社開発企業:年収600万〜1500万円
  • SES企業(客先常駐):年収300万〜500万円
  • スタートアップ:年収400万〜800万円(業績次第)
  • Web系受託開発:年収400万〜700万円

未経験からの転職の場合、最初はSES企業や受託開発企業からスタートすることが多く、前職より年収が下がるケースは珍しくありません。

「IT業界」という大きな括りで考えず、どの領域・どの企業形態に転職するのかを明確にする必要があります。

共通点2:「未経験歓迎」の言葉を額面通りに受け取った

「未経験歓迎」という求人に応募して内定をもらったものの、入社後に「自主学習が前提」「ついてこられない人は淘汰される」という厳しい現実に直面するパターン。

実際の後悔例 「未経験歓迎と書いてあったので安心していたら、入社前に『Progateで基礎は終わらせておいて』と言われ、入社後も業務時間外の学習が当たり前の雰囲気。家族との時間がなくなった」(32歳・元事務職)

未経験歓迎の本当の意味

多くのIT企業が「未経験歓迎」としている理由は、以下のいずれかです:

  1. 人手不足で、育てる前提で採用している(教育体制あり)
  2. 客先常駐で、単純作業から始められる案件がある
  3. とりあえず採用して、自走できる人だけ残す方針

3番のケースでは、「教えてもらえる」という受け身の姿勢では厳しいのが現実です。特にSES企業では、配属先の案件によって学べる内容が大きく変わります。

共通点3:技術を学ぶことへの覚悟が足りなかった

「プログラミングくらい、働きながら覚えればいい」と軽く考えていたものの、実際の学習量と技術の進化スピードについていけず挫折するケース。

典型的な失敗談 「最初の3ヶ月は研修があると聞いていたが、実際はオンライン教材を渡されて自習形式。わからないことを質問できる先輩もおらず、案件に配属されてからも常に『使えない』と言われ続けた。半年で退職を決意した」(30歳・元販売職)

IT業界の学習の現実

IT業界では、入社後も継続的な学習が求められます:

  • 新しいフレームワークやツールが次々登場
  • 業務時間外の自己学習が暗黙の前提
  • 技術トレンドをキャッチアップし続ける必要がある

「定時で帰って、休日は完全にオフ」というライフスタイルを望む人には、正直なところ厳しい業界です。

ただし、これは「ずっと激務」という意味ではありません。最初の1〜2年を乗り越え、一定のスキルがつけば、効率的に働けるようになり、プライベートの時間も確保しやすくなります。

共通点4:働き方の理想と現実のギャップ

「リモートワークができる」「自由な働き方」というイメージだけで転職したものの、実際は客先常駐で毎日満員電車、というギャップに苦しむパターン。

よくある後悔 「Web系企業ならリモート中心だと思って転職したら、客先常駐案件で週5出社。しかも客先のセキュリティルールが厳しく、スマホも持ち込めない。前職のオフィスワークの方がマシだった」(27歳・元一般事務)

IT業界の働き方の多様性

実は、IT業界の中でも働き方は企業によって大きく異なります:

  • 自社開発企業:リモート率高め、フレックス制度あり
  • SES企業:客先常駐が基本、客先ルールに従う
  • 受託開発:案件の納期次第で繁閑の差が大きい

「IT=リモート」という単純な図式は成り立ちません。特にSES企業では、配属先の企業文化に大きく左右されます。

共通点5:年齢とキャリアプランの見通しが甘かった

30代・40代で未経験転職し、20代の先輩に教えてもらう立場になることへの心理的抵抗や、キャリアアップの道筋が見えないことに悩むケース。

実際の声 「35歳で未経験転職。年下の先輩ばかりで、『これくらい常識でしょ』と言われることも多く、プライドが傷つく。この年齢から何年かけてスキルアップできるのか、先が見えず不安」(35歳・元営業職)

年齢と未経験転職の現実

IT業界の未経験転職では、年齢によって難易度が変わります:

  • 20代:ポテンシャル採用が多く、比較的選択肢が広い
  • 30代前半:まだチャンスはあるが、学習意欲と前職の経験が重視される
  • 30代後半以降:かなり厳しい。マネジメント経験や特殊なスキルが必要

また、未経験から始めた場合、一人前になるまで最低2〜3年はかかります。35歳で転職すると、38歳でようやくスタートライン。そこから管理職やスペシャリストを目指すには、明確な戦略が必要です。


IT業界転職で「年収が下がった」は本当なのか

「IT業界 転職 年収 下がった」という検索をする人が多いのは、実際にそういうケースが存在するからです。

なぜIT業界転職で年収が下がるのか

理由1:未経験者は見習い扱いからスタート

前職で営業成績トップだった、マーケティングで実績があった、という経歴も、IT業界ではほぼリセットされます。

最初の1〜2年は、技術を学ぶ期間として、年収300万〜400万円台からスタートすることも珍しくありません。

理由2:SES企業は単価が低い案件が多い

未経験者が配属されやすいSES企業では、客先への請求単価が月30万〜50万円程度の案件も多く、そこから会社の取り分を引くと、本人の給与は自然と低くなります。

理由3:ベンチ期間(待機期間)がある

SES企業では、案件と案件の間に「ベンチ」と呼ばれる待機期間が発生することがあります。この期間は基本給のみとなり、実質的な年収が下がります。

年収が下がっても転職する価値があるケース

ただし、年収が下がることが必ずしも「失敗」とは限りません。

スキルを身につけて2〜3年後に年収を上げる戦略

最初の年収は下がっても、実務経験を積んで転職すれば、年収を大きく伸ばせる可能性があります。

実例:

  • 1年目:年収350万円(SES企業)
  • 2年目:年収420万円(同社で昇給)
  • 3年目:転職して年収550万円(自社開発企業のエンジニア)
  • 5年目:さらに転職して年収750万円(大手IT企業)

このように、「最初の2〜3年は修行期間」と割り切れる人は、長期的には年収を上げやすくなります。

ワークライフバランス重視の場合

前職が激務で年収600万円だったが、IT業界に転職して年収500万円になった代わりに、残業が減り、リモートワークで家族との時間が増えた、というケースもあります。

年収だけでなく、「時間」「働き方」「将来性」を含めて総合的に判断することが大切です。


IT業界転職に向いている人の特徴

ここからは、IT業界への転職で成功しやすい人の特徴を、具体的な業務例とともに解説します。

向いている人1:自己解決力がある人

特徴 わからないことがあったとき、まず自分で調べる習慣がある人。Googleで検索する、公式ドキュメントを読む、エラーメッセージから原因を推測する、といった行動を自然にできる。

なぜ向いているか IT業界では、エラーやトラブルが日常茶飯事です。その都度先輩に聞いていては、相手の時間を奪いますし、自分の成長も遅くなります。

例えば、プログラミング中にエラーが出たとき:

  • 向いている人:エラーメッセージをコピーして検索→Stack Overflowで類似事例を見つける→試してみる→ダメなら先輩に質問
  • 向いていない人:すぐに「エラーが出ました」と先輩に聞く

この差は、半年後、1年後のスキル差に大きく響きます。

向いている人2:論理的思考ができる人

特徴 物事を順序立てて考えられる、原因と結果を結びつけられる、複雑な問題を分解して考えられる人。

具体例 例えば、「Webサイトが表示されない」というトラブルがあったとき:

  • 論理的に考えられる人:「ネットワークの問題か、サーバーの問題か、コードの問題か」と切り分けて、一つずつ確認していく
  • 論理的思考が苦手な人:とりあえず色々触ってみる、何が原因かわからないまま諦める

プログラミングは、コンピュータに「手順」を正確に伝える作業です。論理的思考ができないと、バグの原因を特定するのに膨大な時間がかかります。

向いている人3:継続的な学習を苦に感じない人

特徴 新しい知識を学ぶことが好き、または少なくとも苦痛ではない。資格取得や読書など、学習習慣がある。

IT業界の学習イメージ

  • プログラミング言語の新しいバージョンが年に数回リリース
  • 人気のフレームワークが2〜3年で入れ替わる
  • クラウドサービスの新機能が毎月のように追加

「一度覚えたら終わり」ではなく、常にアップデートが必要です。

書籍を買って読む、Udemyで講座を受ける、技術ブログを読む、といった学習を「楽しい」または「仕方ない」と思える人は向いています。

向いている人4:コミュニケーション能力がある(意外と重要)

特徴 チームで働くことに抵抗がない、わからないことを適切に質問できる、自分の作業状況を報告できる。

なぜ重要か 「エンジニアは一人で黙々と作業する仕事」というイメージがありますが、実際は違います。

実務では:

  • チームメンバーとの進捗共有
  • 仕様の確認や相談
  • コードレビューでの意見交換
  • 顧客やディレクターとの要件確認

むしろ、コミュニケーション不足でプロジェクトが遅延するケースは非常に多いです。

「報連相ができない」「質問のタイミングがわからない」という人は、技術力以前の部分でつまずきます。

向いている人5:前職での経験を活かせる領域がある人

特徴 営業経験を活かしてITセールスへ、経理経験を活かして会計システム開発へ、など、前職の知識が活きる領域を選べる人。

なぜ有利か 完全な未経験より、「業界知識がある未経験」の方が価値が高くなります。

例:

  • 不動産業界出身→不動産テック企業のエンジニア(業界の課題を理解している)
  • 人事経験者→人事システムのSE(ユーザー目線で開発できる)
  • デザイナー→フロントエンドエンジニア(デザインセンスを活かせる)

前職の経験を「捨てる」のではなく、「掛け合わせる」と考えると、転職の成功率が上がります。


IT業界転職に向いていない人の特徴

次に、IT業界転職で苦労しやすい人の特徴を見ていきます。

向いていない人1:「教えてもらえる」前提の人

特徴 「研修で全部教えてくれる」「先輩が手取り足取り教えてくれる」と期待している人。

なぜ厳しいか IT業界、特にベンチャーやスタートアップでは、「自分で学ぶ」ことが大前提です。

先輩エンジニアも自分の業務で忙しく、毎日1時間も新人教育に時間を割けません。「ここまで自分で調べて、どうしてもわからなかったら質問してね」というスタンスが一般的です。

学生時代から「受け身の学習」に慣れている人は、この環境に適応するのが難しいです。

向いていない人2:プライベート重視で残業ゼロを求める人

特徴 「定時で帰りたい」「休日は絶対に仕事をしたくない」というこだわりが強い人。

現実とのギャップ もちろん、ワークライフバランスを大切にするのは重要です。ただし、IT業界(特に最初の数年)では、以下の状況が発生します:

  • 納期前の繁忙期は残業が増える
  • システム障害時は休日出勤もありえる
  • スキルアップのための自己学習は業務時間外

「絶対に残業したくない」という人は、業務系システムの運用保守など、比較的安定した職種を選ぶ必要があります。

ただし、そうした職種は「最新技術に触れられない」「スキルが伸びにくい」というデメリットもあります。

向いていない人3:細かい作業が苦手な人

特徴 大雑把な性格で、「だいたい合ってればいい」という感覚の人。ケアレスミスが多い。

なぜ厳しいか プログラミングは、1文字のスペルミス、1つのセミコロン忘れでエラーになります。

例えば:

  • 変数名を「userName」と書くべきところを「username」と書いてしまう
  • カッコの開き閉じの数が合っていない
  • インデントがずれている

こうした細かいミスを見つけ出し、修正する作業が日常的に発生します。

「細かいことは気にしない」という性格の人は、デバッグ作業でストレスを感じやすくなります。

向いていない人4:安定志向が強すぎる人

特徴 「一つの会社で定年まで働きたい」「変化を好まない」「新しいことを覚えるのが億劫」という価値観の人。

IT業界の現実 IT業界は変化のスピードが非常に速く、「今のスキルで一生安泰」ということはありません。

  • 使っていた技術が古くなり、需要がなくなる
  • 会社の事業方針転換で、別の言語を学び直す必要がある
  • より良い条件を求めて、転職が当たり前の文化

「同じことを繰り返す安定した仕事」を求める人には、IT業界は不向きです。

向いていない人5:年収だけを目的にしている人

特徴 「とにかく年収を上げたい」「技術には興味ないけど、稼げるから」という動機だけで転職を考えている人。

なぜうまくいかないか 確かにIT業界は年収が高い傾向にありますが、それは「高いスキル」と「継続的な学習」の対価です。

技術に興味がない人は:

  • 自己学習が苦痛になる
  • 新しい技術を学ぶモチベーションが続かない
  • スキルが伸びず、結果的に年収も上がらない

最初の1〜2年は年収が下がることも多く、その期間を乗り越えるには「技術が好き」「課題を解決するのが楽しい」という内発的な動機が必要です。


向いていなくても活路があるケース

「向いていない人の特徴に当てはまった…」と落ち込む必要はありません。IT業界は広く、さまざまな職種があります。

ケース1:エンジニアではなく、IT営業・セールスという選択

プログラミングが苦手でも、コミュニケーション能力が高ければ、ITセールスやカスタマーサクセスという道があります。

こんな人に向いている

  • 前職が営業で成績が良かった
  • 技術的な話を理解する努力はできるが、自分で開発はしたくない
  • 顧客との関係構築が得意

IT営業なら、技術的な深い知識は不要で、むしろ顧客の課題を引き出すヒアリング力や提案力が重視されます。

ケース2:ITコンサルタント・PMという選択

プログラミングよりも、「何を作るか」「どう進めるか」を考えるのが得意な人は、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントが向いています。

こんな人に向いている

  • 論理的思考力はあるが、細かいコーディングは苦手
  • 全体を俯瞰して計画を立てるのが得意
  • 前職でマネジメント経験がある

ただし、これらの職種は「エンジニア経験がある方が有利」なので、まず数年はエンジニアとして経験を積む必要があるケースが多いです。

ケース3:社内SEという選択

「最新技術を追いかけたくない」「安定した働き方がいい」という人には、社内SEという選択肢があります。

社内SEの特徴

  • 自社の情報システム部門で働く
  • 新規開発より、既存システムの運用・保守が中心
  • 社員からの問い合わせ対応、ベンダー管理など

向いている人

  • 安定志向
  • 社内の人と円滑にコミュニケーションできる
  • 縁の下の力持ち的な役割が好き

年収の爆発的な上昇は見込みにくいですが、ワークライフバランスは取りやすい傾向にあります。

ケース4:Webディレクター・デザイナーという選択

「技術よりもクリエイティブが好き」という人は、Webディレクターやデザイナーという道もあります。

こんな人に向いている

  • デザインセンスがある
  • ユーザー視点で物事を考えられる
  • エンジニアと協業してプロジェクトを進められる

コーディングの深い知識は必須ではありませんが、HTMLやCSSの基礎知識があると、エンジニアとのコミュニケーションが円滑になります。


まとめ|IT業界転職は「向き不向き」より「戦略」で決まる

IT業界への転職で後悔する人と成功する人の違いは、「向き不向き」だけではありません。むしろ、「自分の特性を理解し、適切な領域を選んだかどうか」が大きく影響します。

この記事のポイント

  1. IT業界転職で後悔する人の共通点は、「イメージだけで転職」「学習への覚悟不足」「年齢とキャリアプランの見通しの甘さ」
  2. 年収が下がるケースは実際にあるが、長期的な戦略次第で取り返せる
  3. 向いている人は「自己解決力」「論理的思考」「学習意欲」「コミュニケーション力」がある人
  4. 向いていない人でも、IT営業、社内SE、Webディレクターなど別の職種で活躍できる

転職前にやるべきこと

  • IT業界の「どの領域」に転職するのか明確にする(SES・自社開発・受託など)
  • 年収が下がる可能性を受け入れられるか、家族と相談する
  • Progateなどで実際にプログラミングを触ってみて、適性を確認する
  • 転職エージェントに相談し、現実的なキャリアプランを立てる

IT業界への転職は、決して「やめとけ」ではありません。ただし、「何となく年収が上がりそう」という甘い期待では確実に後悔します。

自分の特性を冷静に見つめ、適切な領域を選び、最初の2〜3年を乗り越える覚悟があれば、IT業界はあなたのキャリアを大きく広げてくれる可能性を秘めています。

まずは小さく始めてみる。それが、後悔しないIT業界転職の第一歩です。

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