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紹介予定派遣はやめたほうがいい?後悔する前に知るべき現実とリスク

「紹介予定派遣、気になるけど本当に大丈夫なのかな…」「やめたほうがいいって聞いたことあるけど、何がダメなの?」

そんな不安を抱えて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

紹介予定派遣は、派遣として働きながら直接雇用を目指せる制度として、転職市場でよく目にします。一見すると「お試し期間がある安心な転職方法」に思えますが、実際には「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も少なくありません。

この記事では、紹介予定派遣のリアルな実態、なぜ「やめたほうがいい」と言われるのか、実際の失敗例、そして本当にあなたに向いているのかを、転職アドバイザーの視点から正直にお伝えします。読み終わる頃には、紹介予定派遣を選ぶべきかどうか、自分で判断できるようになっているはずです。

紹介予定派遣とは?仕組みを正しく理解する

まず、紹介予定派遣の基本的な仕組みをおさらいしましょう。

紹介予定派遣とは、派遣期間(最長6ヶ月)を経て、派遣先企業と本人双方が合意すれば、正社員または契約社員として直接雇用される制度です。つまり、「お試し期間付きの就職活動」のようなイメージです。

一般的な流れはこうです。

  1. 派遣会社に登録し、紹介予定派遣の求人に応募
  2. 派遣会社と派遣先企業の両方で選考(書類選考・面接)
  3. 合格したら派遣社員として就業開始(最長6ヶ月)
  4. 派遣期間終了前に、企業と本人の双方が直接雇用の意思確認
  5. 双方合意で正社員または契約社員として直接雇用

通常の派遣との大きな違いは、「直接雇用が前提」という点です。企業側も「将来的に採用するかもしれない人」として受け入れるため、面接など選考プロセスがあります。

「紹介予定派遣はやめたほうがいい」と言われる7つの理由

では、なぜ紹介予定派遣は「やめたほうがいい」と言われるのでしょうか。現場で実際に起きている問題を、正直にお伝えします。

理由1:直接雇用される保証がない

最大のリスクは、「必ず正社員になれるわけではない」という点です。

派遣期間中に企業側が「やっぱり採用しない」と判断すれば、直接雇用されずに派遣期間が終了します。逆に、あなた自身が「この会社は合わない」と感じて辞退することもできますが、企業側の判断で不採用になるケースも珍しくありません。

実際に、30代女性のAさんは、紹介予定派遣で事務職として3ヶ月働いた後、「やはり正社員としての採用は見送ります」と企業から告げられました。理由は「想定していたスキルレベルに達していない」というものでしたが、具体的に何が足りなかったのかは明確に説明されませんでした。

結局、3ヶ月という時間を費やしたのに、また転職活動をやり直すことになったのです。

理由2:派遣期間中は給料が低い

派遣期間中の給料は、派遣社員としての時給計算です。正社員として採用された後の給料より低いケースが大半です。

例えば、正社員として採用されれば月給25万円の職場でも、派遣期間中は時給1,500円(月収約24万円、残業なしの場合)ということもあります。さらに、派遣社員にはボーナスがないため、年収ベースで見ると大きな差が出ます。

「お試し期間だから仕方ない」と割り切れる人ならいいですが、生活費が厳しい人にとっては、この期間がかなりの負担になります。

理由3:派遣期間中は社会保険や福利厚生が不十分なことも

派遣社員として働く期間中は、派遣会社の社会保険に加入します。派遣先企業の福利厚生(住宅手当、家族手当、退職金制度など)は基本的に受けられません。

また、派遣会社によっては社会保険の加入条件が厳しかったり、福利厚生が充実していなかったりすることもあります。正社員として採用されるまでは、こうした待遇面で不利な状態が続きます。

理由4:企業にとって都合よく使われるリスク

残念ながら、紹介予定派遣を「安く人を試せる制度」として悪用する企業も存在します。

最初から正社員として採用する気がないのに、派遣期間中だけ安い労働力として使い、6ヶ月経ったら「やっぱり採用しません」と切り捨てるケースです。こうした企業は、何度も紹介予定派遣を繰り返して、人件費を抑えている可能性があります。

実際に、20代男性のBさんは、紹介予定派遣でIT企業に入りました。派遣期間中は深夜残業も多く、ハードに働きました。しかし5ヶ月目に、「経営状況が厳しくなったので、直接雇用は見送る」と告げられたそうです。後で調べたら、その企業は過去にも同じ手口で何人もの派遣社員を使い捨てていたことがわかりました。

理由5:職歴に「派遣」と記載されるイメージダウン

履歴書や職務経歴書には、派遣期間中は「派遣社員」として記載することになります。

もし直接雇用されずに終わった場合、「〇〇株式会社(派遣社員)3ヶ月」といった短期間の派遣歴が職歴に残ります。次の転職活動で、「なぜこんなに短期間で辞めたの?」と質問され、説明に苦労することもあります。

特に、紹介予定派遣を何度も繰り返して直接雇用に至らなかった場合、職歴が「短期派遣の繰り返し」に見えてしまい、転職市場での評価が下がるリスクがあります。

理由6:派遣期間中のモチベーション維持が難しい

派遣期間中は、「この会社で正社員になれるかわからない」という不安定な状態で働くことになります。

周りの正社員と同じ仕事をしているのに、給料も待遇も違う。しかも、正社員になれるかどうかは企業次第。この状況でモチベーションを保つのは、想像以上に大変です。

実際に紹介予定派遣で働いた30代女性Cさんは、「毎日、評価されているような気がして、常に緊張していた。ちょっとしたミスでも『これで採用されなくなるかも』と不安になり、精神的に疲れた」と語っています。

理由7:他の転職活動ができない期間が生まれる

紹介予定派遣で働き始めると、その企業での直接雇用を目指すことになるため、並行して他の転職活動を進めにくくなります。

もし派遣期間の途中で「この会社、合わないな」と感じても、すぐに辞めて次に行くのは難しい。かといって、派遣期間が終わるまで待つと、3〜6ヶ月という貴重な時間を失うことになります。

結果的に、「この期間で他の企業に応募していれば、もっと良い条件の会社に入れたかもしれない」という機会損失が生まれるのです。

実際にあった失敗例・後悔したケース

ここで、実際に紹介予定派遣で後悔した人たちの具体例を紹介します。

ケース1:6ヶ月働いたのに「不採用」で振り出しに戻った

28歳、営業職の男性Dさん。前職を退職後、紹介予定派遣で大手メーカーの営業として働き始めました。派遣期間は6ヶ月。時給1,800円で、月収は約28万円でした。

Dさんは正社員登用を目指して懸命に働きました。営業成績も悪くなく、上司からも「頑張ってるね」と声をかけられていました。しかし、6ヶ月目に人事部から呼び出され、「今回は正社員としての採用を見送ることになりました」と告げられました。

理由を聞いても、「総合的に判断した結果」としか言われず、具体的なフィードバックはなし。Dさんは6ヶ月という時間と、他の転職活動の機会を失い、再び転職活動をゼロからやり直すことになりました。

「最初から普通に転職活動していれば、もっと早く正社員として働けていたのに」と、今でも後悔しているそうです。

ケース2:派遣期間中の低賃金で生活が苦しくなった

35歳、事務職の女性Eさん。前職の年収は350万円でしたが、紹介予定派遣で入った企業の派遣期間中の時給は1,400円。月収は約22万円に下がりました。

しかも、ボーナスがないため、年収は264万円相当。生活費を切り詰めながら、「正社員になれば給料が上がるから」と我慢して働きました。

しかし4ヶ月目、企業から「組織再編のため、採用計画を見直すことになった。直接雇用は延期する」と言われ、派遣期間が終了。結局、正社員にはなれず、収入が大幅に減った期間だけが残りました。

「生活が苦しくなっただけだった。最初から正社員求人に応募すればよかった」と、Eさんは振り返ります。

ケース3:「正社員登用」が契約社員だった

26歳、事務職の女性Fさん。紹介予定派遣で大手企業の事務として働き、無事に直接雇用されました。しかし、提示されたのは「契約社員」としての雇用でした。

当初、「正社員として採用」と聞いていたFさんは驚きましたが、派遣会社からは「直接雇用=正社員とは限らない。契約社員も直接雇用の一つ」と説明されました。

契約社員としての給料は派遣時代より若干上がったものの、1年契約の更新制で、ボーナスも正社員より少なく、退職金制度もありませんでした。

「正社員になれると思っていたのに、実際は不安定な契約社員。こんなことなら、最初から正社員求人だけに絞って転職活動すればよかった」と、Fさんは後悔しています。

一方で、紹介予定派遣のメリットもある

ここまで厳しい現実をお伝えしてきましたが、公平を期すために、紹介予定派遣のメリットもお伝えします。

メリット1:企業の内情を知ってから判断できる

通常の転職では、面接だけで企業を判断しなければなりませんが、紹介予定派遣なら実際に働いて職場の雰囲気や仕事内容を確認できます。「思っていた仕事と違った」というミスマッチを防げるのは大きなメリットです。

メリット2:未経験の職種にチャレンジしやすい

正社員採用では経験者優遇の求人が多い中、紹介予定派遣なら「未経験OK」の求人もあります。派遣期間中に実務を学びながら、正社員を目指せるのは魅力的です。

メリット3:大手企業で働けるチャンスがある

正社員としては入社が難しい大手企業でも、紹介予定派遣なら門戸が広いケースがあります。実力を見せて正社員登用されれば、キャリアアップにつながります。

紹介予定派遣が向いている人・向いていない人

では、どんな人なら紹介予定派遣を選んでもいいのでしょうか。向き不向きを整理します。

向いている人:

  • 未経験の職種に挑戦したいが、いきなり正社員は不安な人
  • 企業の内情をしっかり見極めてから判断したい慎重派の人
  • 大手企業で働く経験を積みたい人
  • 経済的に余裕があり、派遣期間の低収入でも生活できる人
  • 若くて、仮に直接雇用されなくても次のチャンスがある人

向いていない人:

  • すぐに安定した収入が必要な人
  • 短期間での転職成功を目指している人
  • 不安定な状況に耐えられない人
  • すでにキャリアがあり、正社員として評価されるべき人
  • 派遣期間中の低待遇に納得できない人

こんな人は紹介予定派遣をやめたほうがいい

特に以下のような状況の人は、紹介予定派遣を避けることを強くおすすめします。

  1. 生活費に余裕がない人

派遣期間中の収入減に耐えられない、貯金が少ない人は、リスクが高すぎます。正社員求人に絞って転職活動するほうが安全です。

  1. 30代後半以上で早く安定したい人

年齢が上がるほど、転職の選択肢は減っていきます。貴重な時間を紹介予定派遣で消費するより、正社員求人に全力を注ぐべきです。

  1. すでに正社員としてのキャリアがある人

正社員としての実績があるなら、わざわざ派遣から始める必要はありません。同等かそれ以上の条件で正社員転職を目指しましょう。

  1. 明確なキャリアプランがある人

「3年後にはこうなりたい」というキャリアプランがあるなら、不確実な紹介予定派遣より、確実に正社員として採用される道を選ぶべきです。

紹介予定派遣以外の選択肢を検討しよう

紹介予定派遣に不安を感じるなら、他の選択肢も検討しましょう。

選択肢1:正社員求人に直接応募する

最もスタンダードで確実な方法です。転職エージェントを活用すれば、未経験OKの正社員求人も見つかります。

選択肢2:契約社員から正社員登用を目指す

一部の企業では、契約社員として入社し、実績を積んで正社員登用される制度があります。紹介予定派遣より待遇が良いケースもあります。

選択肢3:派遣社員として経験を積んでから転職

まずは派遣社員として経験を積み、スキルを身につけてから正社員転職を目指す方法もあります。紹介予定派遣よりプレッシャーが少なく、複数の職場を経験できます。

選択肢4:職業訓練校でスキルを習得してから転職

未経験の職種にチャレンジしたいなら、職業訓練校で基礎を学んでから転職活動する方法もあります。失業保険を受給しながら学べる制度もあります。

それでも紹介予定派遣を利用するなら、ここに注意

もし紹介予定派遣を選ぶなら、以下のポイントに注意してください。

注意点1:派遣会社の信頼性を確認する

大手派遣会社や、厚生労働省の優良派遣事業者認定を受けている会社を選びましょう。口コミや評判も事前にチェックしてください。

注意点2:契約内容を細かく確認する

直接雇用後の雇用形態(正社員か契約社員か)、給与、勤務条件を事前に書面で確認しましょう。曖昧な説明で済まされた場合は要注意です。

注意点3:派遣先企業の過去の実績を聞く

その企業が過去に紹介予定派遣から何人を正社員として採用したか、派遣会社に確認しましょう。実績がゼロの企業は避けるべきです。

注意点4:並行して他の転職活動も続ける

紹介予定派遣だけに絞らず、正社員求人への応募も並行して進めることをおすすめします。選択肢を広げることでリスクを分散できます。

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