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仕事を1ヶ月で辞めるのはアリ?リスクと判断基準を徹底解説

入社してまだ1ヶ月。でも、もう辞めたい。そう思っている自分を責めていませんか?

「こんなに早く辞めたら、次の転職に響くんじゃないか」「周りにどう思われるだろう」「甘えているだけかもしれない」。そんな不安でいっぱいになりますよね。

実は、入社1ヶ月で退職を考える人は決して少なくありません。厚生労働省の調査によると、新卒者の約11%が入社1年以内に離職しており、そのうちの多くが入社3ヶ月以内に決断しています。中途採用でも、ミスマッチによる早期退職は珍しくないのが実情です。

この記事では、転職支援に携わってきた経験をもとに、仕事を1ヶ月で辞めることのリスク、それでも辞めるべきケース、辞める前に試すべき対処法、そして辞めた後の転職活動のポイントまで、包み隠さずお伝えします。

あなたが今、正しい判断をするための材料がここにあります。

仕事を1ヶ月で辞めたくなる理由は何か

まず、なぜ入社してわずか1ヶ月で辞めたくなるのか、よくある理由を整理してみましょう。自分の気持ちを客観視することが、正しい判断の第一歩です。

入社前と話が違った

最も多いのが「聞いていた話と実態が違う」というケースです。

求人票には「残業月20時間程度」と書いてあったのに、実際は毎日終電まで働いている。営業職として採用されたのに、実際はテレアポばかり。給与体系も説明と異なり、基本給が想定より低かった。こうした明らかなミスマッチは、入社後すぐに発覚します。

実際に相談を受けた27歳の男性は、「Webマーケティング担当」として入社したものの、実際は単純なデータ入力作業がメインで、スキルアップの機会が全くなかったと話していました。これは明らかに労働条件の相違です。

職場の人間関係が想像以上に悪い

入社初日から感じる職場の空気の悪さ。上司が高圧的だったり、先輩が冷たかったり、派閥があって新人が孤立してしまったり。人間関係のストレスは、1ヶ月でも十分に心身を削ります。

29歳で転職した女性は、入社3週間で上司から毎日のように怒鳴られ、「お前は使えない」と人格否定されたそうです。これはパワハラに該当する可能性が高く、我慢する必要はありません。

仕事内容が想像と違った

事務職だと思って入社したら営業ノルマがあった、クリエイティブな仕事だと思ったら単純作業ばかりだった、など、仕事内容のギャップも退職理由の上位に入ります。

特に、自分の適性と全く合わない仕事を任された場合、1ヶ月でも「このまま続けるのは無理」と感じるのは自然なことです。

心身の不調が出始めた

入社1ヶ月で不眠、食欲不振、動悸、涙が止まらないなどの症状が出る人もいます。これは身体からの明確なSOSサインです。

25歳の新卒女性は、入社2週間で朝起き上がれなくなり、通勤電車で過呼吸を起こすようになりました。心療内科を受診したところ、適応障害と診断されたそうです。

会社の将来性や経営状態に不安を感じた

入社してみて初めて、会社の経営が危ういことに気づくケースもあります。給与の遅配、取引先との関係悪化、極端な人手不足など、外からは見えなかった問題が明らかになることがあります。

こうした理由を見て、「自分だけじゃなかった」と少しホッとしたかもしれません。でも、辞める決断をする前に、冷静にリスクも理解しておく必要があります。

1ヶ月で辞めることのリスクとデメリット

正直にお伝えします。仕事を1ヶ月で辞めることには、それなりのリスクが伴います。感情だけで動く前に、これらをしっかり認識しておきましょう。

履歴書に短期離職が記録される

最も大きな影響は、職務経歴書に「1ヶ月で退職」という記録が残ることです。

次の転職活動で、採用担当者は必ずこの点を質問します。「なぜ1ヶ月で辞めたのか」「うちもすぐ辞めるのでは」という懸念を持たれるのは避けられません。

ただし、これは説明の仕方次第で乗り越えられる壁でもあります。後ほど詳しく解説します。

失業保険がもらえない可能性が高い

雇用保険の失業給付を受けるには、原則として「離職日以前2年間に12ヶ月以上の被保険者期間」が必要です。1ヶ月での退職では、この要件を満たせません。

前職での加入期間があれば話は別ですが、新卒や長いブランクの後の就職だった場合、失業保険は受け取れないと考えてください。

経済的な不安が大きくなる

失業保険がもらえず、貯金も少ない状態で退職すると、次の仕事が決まるまでの生活が厳しくなります。

実際に1ヶ月で辞めた26歳の男性は、「貯金が50万円しかなく、3ヶ月以内に決めないとまずいと焦って、結局また合わない会社に入ってしまった」と後悔していました。

退職金はほぼ期待できない

多くの会社では、退職金の支給要件を「勤続3年以上」などと定めています。1ヶ月では当然支給されませんし、給与の日割り計算で手取りが少なくなることもあります。

社会的な評価への不安

家族や友人に「もう辞めるの?」と言われることへの恐れもあるでしょう。特に新卒で入社した場合、親に報告しづらいという声をよく聞きます。

ただし、これは他人の評価であって、あなたの人生はあなたのものです。他人の目を気にしすぎて心身を壊しては本末転倒です。

転職活動が長引く可能性

短期離職の説明がうまくできないと、書類選考で落とされることが増え、転職活動が長期化するリスクがあります。

これらのリスクを踏まえた上で、それでも辞めるべきケースというのは確かに存在します。

それでも1ヶ月で辞めるべき5つのケース

リスクがあっても、今すぐ辞めるべき状況があります。以下に当てはまる場合、無理に続ける必要はありません。

明らかな労働基準法違反がある

残業代が一切支払われない、休憩時間が全くない、違法な長時間労働を強いられているなど、明確な法律違反がある場合です。

「試用期間中は残業代が出ない」と言われたという32歳の男性がいましたが、これは違法です。試用期間でも労働基準法は適用されます。こうした会社は改善の見込みが低く、早めに離れるべきです。

パワハラ・セクハラが常態化している

人格否定、暴言、暴力、セクハラなどが日常的に行われている職場は、あなたの尊厳を傷つけます。

「お前なんか採用しなければよかった」「使えないやつだ」と毎日言われ続けた28歳女性は、1ヶ月で退職を決意しました。正しい判断です。我慢して心を壊す前に逃げてください。

心身に明確な不調が出ている

不眠、食欲不振、動悸、涙が止まらない、朝起きられない、通勤途中に吐き気がする。こうした症状が出ている場合、身体が「限界だ」と教えてくれています。

医師から診断書が出るレベルなら、なおさら退職を検討すべきです。仕事はまた見つかりますが、壊れた心身を元に戻すには何倍もの時間がかかります。

求人内容と実態が著しく異なる

給与、勤務時間、仕事内容、勤務地など、入社前の説明と実態が大きく違う場合、これは契約違反に近い状態です。

「リモートワーク可」で入社したのに初日から「やっぱり全員出社」と言われた30歳男性や、「未経験歓迎」なのに「できて当たり前」という態度で放置された24歳女性など、こうしたケースは会社側の問題です。

会社の存続自体が危うい

給与遅配、取引先の突然の契約打ち切り、経営陣の不透明な動き、極端な人手不足で業務が回っていないなど、会社の経営が危ういサインが見えた場合です。

実際に入社1ヶ月で給与が15日遅れた31歳男性は、すぐに転職活動を始め、2ヶ月後に退職しました。その会社は半年後に倒産したそうです。

これらに該当する場合、1ヶ月での退職は「逃げ」ではなく「正しい判断」です。

辞める前に試すべき5つの対処法

ただし、上記の深刻なケースに当てはまらない場合、辞める前に試せることがあります。後悔しない判断のために、以下を検討してみてください。

直属の上司や人事に相談する

意外と「言ってみたら配置転換してくれた」「業務内容を調整してもらえた」というケースがあります。

26歳の女性は、営業ノルマがきつくて辞めたいと上司に伝えたところ、「実は事務職の欠員が出ている」と異動を提案され、結果的に続けることができました。

会社側も早期退職されるより、部署異動で解決できるならその方が良いのです。勇気を出して相談してみる価値はあります。

3ヶ月は様子を見る

「入社1ヶ月」は、まだ仕事を覚え始めた段階です。3ヶ月経つと見える景色が変わることもあります。

ただし、これはあくまで「深刻な問題がない場合」です。心身に不調が出ている、明らかなハラスメントがあるなどの場合は、無理に続ける必要はありません。

同期や先輩に話を聞く

同じ会社の人に相談することで、「実は最初はみんなそう思うけど、3ヶ月目から楽になった」といった情報が得られることがあります。

逆に「私も辞めたいと思ってる」「この会社、昔からこうなんだよね」という反応なら、会社の体質的な問題かもしれません。

外部の相談窓口を利用する

労働基準監督署、総合労働相談コーナー、各都道府県の労働相談窓口など、無料で相談できる機関があります。

「これは法律違反なのか」「どう対処すべきか」を専門家に聞くことで、冷静に判断できます。

転職活動を並行して始める

在職中に転職活動を始めるのも一つの手です。良い求人が見つかれば転職、見つからなければもう少し様子を見る、という選択肢が持てます。

ただし、在職期間が短すぎると書類選考で苦戦する可能性があるため、この点は理解しておきましょう。

1ヶ月で辞めた後の転職活動を成功させるポイント

実際に1ヶ月で退職を決めた場合、次の転職活動をどう進めるかが重要です。短期離職というハンデを乗り越えるための具体的な方法をお伝えします。

退職理由を明確に説明できるようにする

面接で必ず聞かれるのが「なぜ1ヶ月で辞めたのか」です。ここで曖昧な答えをすると、「また同じ理由で辞めるのでは」と思われます。

良い説明の例:
「求人票では『残業月20時間程度』とあり、ワークライフバランスを重視して入社しましたが、実際は毎日終電まで働く環境で、入社前の説明と大きく異なっていました。1ヶ月の間に複数回改善を求めましたが状況は変わらず、長期的に働ける環境ではないと判断しました。次は企業研究をより深く行い、長く貢献できる会社を見つけたいと考えています」

悪い説明の例:
「思っていたのと違ったので辞めました」
「人間関係が合わなくて…」(具体性がない)
「仕事がきつかったです」(どこでもきついと思われる)

ポイントは、客観的な事実を述べ、改善努力をしたこと、次は同じ失敗をしないという意思を示すことです。

短期離職を隠さない

職務経歴書に書かずに隠そうとするのは絶対にNGです。後でバレたときの方がダメージが大きく、内定取り消しや解雇の理由にもなります。

正直に書いた上で、説明の仕方で勝負しましょう。

企業研究を徹底する

同じ失敗を繰り返さないために、次の会社選びはより慎重に行います。

口コミサイト(OpenWork、転職会議など)で実際の社員の声を確認する、面接で具体的な質問をする(残業時間の実態、離職率、評価制度など)、可能なら職場見学をさせてもらう、といった工夫が必要です。

転職エージェントを活用する

短期離職の経歴がある場合、転職エージェントの力を借りるのが効果的です。

エージェントは企業に対してあなたの人柄や退職理由を事前に説明してくれるため、書類選考の通過率が上がります。また、「短期離職者でも受け入れてくれる企業」の情報を持っています。

実際に1ヶ月で退職した29歳男性は、エージェント経由で応募したところ、3社面接を受けて2社から内定をもらえたそうです。

次こそ長く働く意思を示す

面接では「次は長く働きたい」という意思を具体的に伝えます。

「御社の〇〇という事業に魅力を感じており、この分野でキャリアを築きたい」「前職の失敗から学び、今回は〇〇という点を重視して企業選びをしました」など、具体性のある説明が効果的です。

空白期間を作らない工夫

できれば在職中に転職活動を進めるのが理想ですが、退職済みの場合は空白期間を有効活用します。

資格取得、オンライン講座での学習、アルバイトやフリーランスでのスキル磨きなど、「この期間も無駄にしていない」と言える実績を作りましょう。

よくある質問と回答

試用期間中でも退職できますか?

はい、できます。試用期間中でも労働者には退職の自由があります。法律上は2週間前に退職の意思を伝えれば退職可能です(民法627条)。

ただし、会社の就業規則で「1ヶ月前」などと定められている場合もあるため、確認が必要です。円満退職を目指すなら、できるだけ早めに伝えましょう。

退職を引き止められたらどうすればいいですか?

引き止めは会社の都合であり、あなたに退職する権利があることは変わりません。

「お世話になりましたが、決意は固いです」と毅然とした態度で伝えましょう。脅しや嫌がらせを受けた場合は、労働基準監督署に相談できます。

履歴書に書かなくてもバレませんか?

バレる可能性は高いです。雇用保険や社会保険の記録で分かりますし、バレたときの方が問題が大きくなります。正直に書いた上で、説明の仕方を工夫しましょう。

1ヶ月で辞めた後、どのくらいで次の仕事を見つけるべきですか?

経済状況にもよりますが、3〜6ヶ月を目安に考えると良いでしょう。焦って再び合わない会社に入るより、じっくり企業研究をした方が長期的には良い結果になります。

ただし、空白期間が長くなりすぎると説明が難しくなるため、半年以内には決めたいところです。

家族に反対されています

家族の心配は理解できますが、最終的に決めるのはあなた自身です。

心身の健康を害してまで続ける価値はありません。退職理由と次の計画を誠実に説明し、理解を求めましょう。場合によっては、第三者(キャリアカウンセラーなど)を交えて話し合うのも一つの方法です。

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